均整ノート001. 咳

「均整ノート」は、日々の臨床を通して調べたことを纏めたものです。

001 咳

概要

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・頚椎6番、回旋型の調整

・右胸椎5番、6番、7番に早い刺激

・胸椎5番は咳の中枢で胸椎5番の下即ち胸椎6番の左横をたたくと咳はとまる。

・右の肋骨5、6、7の肩甲骨の下角から第5肋骨までの処を皮膚がピンク色になってそこがホカホカして敏感になる様にする。

・心部を緩解してゆるめ、胸椎5番の右側横突起側側方部を抑制

 

詳細

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◯機関誌(中

P.4

脊髄反射法用の脊椎骨対各種疾病関係一覧表

C7

咳噺、百日咳、咽喉カタル、鼻カタル、鼻出血、耳鳴、逮耳、弱視、眼精疲労、糖尿病、蓄膿症、上顎寅炎、鼻血、歯痛、動脈癌、動脈硬化症、

血圧充進、心臓肥大、狭心症、弁膜不全、心筋炎、心臓内膜炎、心外膜炎、心停充進、噛息、略血、肺充血、呼吸困難、脈拍不盤、其の他頭部顔

面頭部の疾患

D1

流行性感官、気管枝炎、咳験、百日咳、曙血、肺出血、肺気腫、扇桃腺炎、呼吸困難、狭心症、動脈積、動脈硬化症、心筋炎、心臓肥大、弁膜不

全、心臓内膜炎、心臓外膜炎、心惇克進、脂肪心臓、脈拍不整、運動失調、はく神経痛、後頭神経痛

P.6

臨床脊髄反射法略表

C7 血管収縮

A 動脈穂、百日咳、血管拡張性神経痛・甲状腺腫、喀血、眠、耳

B 心臓衰弱、心筋表弱、技心症、樹尿病、弱視、官能的重聴、

  迷走神経削減弱を示す、内臓調疾病

P.7

脊髄反射分析略表(仮性内臓疾患の観察及ぴ鑑別法)

C7 血管収縮

A 脊椎の血管

  肺、及び腹腔の充血のため濁音を呈せし部は消散す

A 脊椎の血管 |咳嘱 百日咳の発作を制止す

P.118

子供の咳は頚維6番によく現われるが、子供は痛くてたまらないので触らさない。

仰臥位にして頚椎6番の際の過敏を軽くさするようにして消してやると暢息の発作等も止まる。

小児喘息は2種類ある。頚椎6番の突出したものと頚椎6番が陥没したものこの2種類である。

操作は6番を主にしてさすると突出しているものは引込み凹こんでいるものは出てくる、軽くさすって取ること。

頚椎6番の過敏が取れたら次に心街部をゆるめ、次いで足のはら腎腺をよくゆるめてやる、それで終る、他の処はやらないこと。

頚椎6番を調整すると喘息の発作がとまる、大人でもこの点の調整で止まる。

子供は頚椎6番をさするだけで咳も止り過敏が消える迄やると椎骨の変位も復元される。

頚椎6番の線突起と7番の東京突起の聞の処に現われるのでこれを柔らげてやればよい、大人でも仰臥でさすってやると楽になる。

咳のひどいときは頚椎の6番をさすっておいて足の陥谷(胃経第二祉と三祉の間)をキューッとつかんで痛いのを一寸の間つかんでいて

ポッと放してやると暫くの聞は咳も出ない、又この点は顔の腫れの取れる処でもある。

P.201

・胸椎棘突起点

(イ)べトルシュコキー氏点

 2-7 胸椎腺突起

 4 胸椎練突起

 小児気管支炎・肺結核・百日咳 後縦隔寅淋巴節の変化肺門淋巴節腫脹

P.212

 図2

 19一肋膜炎、心筋質変性(左側の上)、幅吐或は咳嚇を長くした時。

P.146

。反射中枢の種類

延髄には……咳、くしゃみ、発声、呼吸、血管、心臓の調節、そしゃく、唾液分泌、

幅吐、蝶下、眼険閉鎖、涙分泌、汗分泌等の反射中枢がある。

P.151

・梅干種を六ケ或いは七ケ黒焼にしてそれを飲めば下痢どめとなり、種を十ケ位煎じて(水四合をとろ火で八勺位に煎じる)

 飲むと風引の咳止めになります。梅干種を割 って、中の白い実二十ケを煎じて(水六合をとろぴで一合に煎じる)飲むと、

 鳴怠の 咳止めに効果があります。

◯機関誌(下)

P.134

・C6

 心臓抑制。甲状腺鼓舞。迷走神経的な呼気中枢。全身の動脈中枢。

 迷走神経に関連する疾病。

 線突起際は、目指息の咳・声がれ・心臓性の咳・息切れ・肺へ 活量に関係する。

 横突起部は頚動脈結節があるので、事故の時に血管障害を 起こして、死に至る。

 引伸ばすと助かる。

 運動系では、上腕三頭筋・前腕の 伸展と回後作用・上腕の内転と回後作用・肘関節の反射作用がある。

P.136

・F5 の観察 (C 2 ・ D3 ・ Dll ・ S 2) 吸気調整

腰部が太く、胴長で短脚型。 L3を支点にして体が捻れ、右腫と左足大祉側に重心が

偏って掛かっている。立位では、右肩が後方に左肩が前方に出る。右上半身と左下半 身が抑制的である。下が細く末発達で、足に特徴がある。伏臥で左肩が浮上がり、骨 盤が右に捻れている。泌尿器型は乳様突起の捻れが目立ち、 D3 の横突起が下がって おり、乳様突起は D3の逆側が下がっている。

検出法

 立位・閉目の状態で、体の回旋が始まる。 病的傾向

体を回旋する動作で故障を起こす。上下斜めに回旋動作に強弱を起こしている。左へ捻ると下腰椎(腰形筋)右上胸椎部(菱形筋)に緊張が起きる。

右上半身と左下半身が抑制されて、左上半身と右下半身が興奮状態になるため、回旋型で頓死したりする人は、興奮して急に心臓へ来る F5 に多い。

何かすると泌尿器 から心臓へ来る。泌尿器型の心臓病は多い。

陽性で、興奮すると小便が近くなる。体の変動が腰に現れる。 この体型のもので病気を治すのは、慢性病で出る出ないというのが多い。下痢・便

秘・神経痛・じん麻疹・咳・腫物・顔のシミ等 出る出ない、痛い痛くない等皆この回旋型に属している。

P.139

・C6 呼気中枢。死が近づくと C6 が引締まり、小鼻を動かして吐く息丈になる。

 異状ショックが来ると咳が出る。発声中枢。左側は心臓器質抑制。

 右側は心 臓機能抑制。甲状腺鼓舞。乳房拡張。甲状腺収縮。

 運動系では、上腕三頭筋・ 前腕の伸展・回後作用。上腕の内転・回後作用。肘関節の反射作用。

◯観歪法

P.30

ソ.咳逆、吐食、吐逆・・・D4> 9< 1 1<k2s(中脘をゆるめる)。両足第4足蹠、関節突起k両腹胆経ゆるめる。

P.66

肺臓

咳嗽(ガイソウ)頻発矯正点

P.67

咳嗽(ガイソウ)頻発矯正点

P.69

ホ.百日咳・・・C7>1s,L2y1s,D1xx,2xx,3xx2s,6y>1s. 重心側側足関節ゆるめ、心窩部を緩解。

ル.呼吸困難・咳嗽・・・C1,L2y,D1<2s,3>KP,5y<2s

P.69

14 感冒で熱あり咳嗽甚だしいのはD9をショックすれぱ治す。

P.172

10.百日咳並びに小児喘息は足を40cm高くして、頭を胸より梢々低くしてやると

  胸にタンが溜らず出易くなり治す。

  気管支拡張、肺結核、蓄膿等も治す。

◯救急均整操法

P.123

夜尿症

種類が多い。

この場合の操作は旅行などに行った時の救急処置であって、

根治ではないが繰り返し操作すれば根治する場合もある。

「観察」

(1) 際部の磁くなって緊張が見える。

(2) 恥骨の際の少し上が硬くなっている。

(3) 恥骨にも弾力がない。

   肋骨を横から抱えて締めつけてみると動かない。

<操作法> 伏臥位

①2本の指をL2の棘突起に当てて

その上から静かに振動を加えながら

下へ圧する. (振動静圧)

そーっと上げて、息を吸わせて

又つぎに押してゆく。

押し切っておくよりも中途で間を与えて又つぎの操作というように

繰り返す方がよい。

きつくしては効果がない.

L2の棘突起を圧していると(1)(2)(3)の状態が改善される。

改善されるまで操作を続ける。

②次ぎ に D 4. 5. 6 の鍍突起を

 少指側縁で軽く叩打しておく。

◇この操作法は 殿部に弾力がついて .

呼吸器にもよい影響を与え、気管支哨息など咳のあるものに効果がある。

P.131

咳のため呼吸困難

激しい咳のため、肋間が収縮して胸郭が聞かなくなる、胸郭が開かないというのは副交感神経の緊張が多い。

右D5、6、7(肩甲骨の内縁中程から下角まで)が緊張している。

<操作法> 座位

1)右D5,6,7の付近を揉もうが、押さえようが、叩打しようが刺激は早いほどよい。

皮膚がピンク色になって、ぽかぽか暖かくなるようにする。ぽかぽかが効く。

2)ぽかぽかしてきたら、

 深呼吸をさせながら腕を上げたところで息を止める。

 息をとめて、上げた手をゆるめながら息を吐く。

 数個級おいて3回ぐらい繰り返す。

◇救急操法はあくまでも救急措置であって、本治療は別に行う。

咳逆

咳をして嘔吐する症状で、子供におおい

<操作法> 伏臥位

D9か、D11の左3側へ、4側から軽くしぼりこんで止めておく。

右手はD9、10、11に手掌をあて、おくだけ。

軽く締めておく、きついのはダメ。

これで咳が止まる。

◇救急走法はきついのはきかない。

◯講座集1集

P.39

 (3) D5

 D5は咳の中枢でD5の下即ちD6の左横をたたくと咳はとまる。

 緊張風邪は交感神経の緊 張、手足の仲筋側か緊張すると風邪にかかり易くなる。

 伸筋側を平手で早く叩打してゆるめホ カホカするまでやる。

 ゆるめ方が足りないとひく(この叩打は予防にもなる)、

 又伸筋側を叩 打すると精気が回復し頭の疲れがとれる。

 緊張してあがるのは軽い窒息状態で呼吸がとまり、

 伸筋側の緊張として表われるから伸筋側 を平手叩打すればよい。

 伸筋側の軟らかい人は呼吸が乱れない。

 

P.40

過敏には椎骨変位による過敏(外界からの投射)と内界からの投射による過敏とがある。

椎骨のシーソーにより過敏点のシーソー点に過敏があるのは椎骨変位である。

解剱(胃経)は咳呼吸が楽になり肺の圧迫(傾斜圧)がとれる。一切の咳は肋骨変位がある。

その様相は十二ありそれぞれによって用いる線も異なる(総て病気は十二種類ある)。

経穴は主丈で従はあり得ない。補助的に従を使うより、主丈の方が効く。

動きを制限している場所を探し、そこに行っている経絡点を用いればよい。

本講座にて足りないところは類別克復法の「肺臓の矛盾克復法」を参考されたい。

P.44

3 五・六種 回旋型 機能的

C6 副甲状腺に影響を与える。

風邪を引いて咳が出たり、慢性喘息の咳等の時はC6の韓突起の際に過敏が出る。

C6は迷走神経症の咳をとめるのに使う。之はカルシウムに関係する。

 

P.82

C6は回旋型(捻れ型)であるが痛み、出る・出ないに関係する鼻詰まりはC6のショックだけ

で治る。C6は内界の便秘・下痢・蛋白が尿に出る蕁麻疹・鼻水・涙が出る・口が渇く・咳が出る・痛い・かゆい・

出血しすぎる・流産しかけた・難産等、出る・出ないという一切のものを司っている。

P.83

便秘・下痢・葛麻疹・神経痛・化膿・咳・出血が甚だしい・涙が出る・かゆい・痛い・唾液が出る・

出ない・出産・悪阻・胃酸過多・胃液の欠乏・高血圧等の出る・出ないというものは曲がらない・捻らない

姿勢があるからその形をとらせ操作する。

均整法では出る・出ないの之等のものは病気とみないので一切を泌尿器におさめ、只体行動のできる・出来ない角度を

発見して処置する丈である。

P.125

4 内界の器質障害による投影

 C6 C3、C6で酸繁の調節をとる。C3、C6に過敏があると頭がぼけ、ねむたく、脳の

    回転が悪くなるが、C3、C6で覚醒させると治る。各種喘息、百日咳、風邪による咳等

   咳に関係したものはC6辣突起に出る。

P.163

(9) 立体線、水平操法、均整法からみた喘息のテクニック

(写真1 1 3・ 1 1 4)

側頭骨の故障 写真の棒をあてだ線上の肋骨に過敏が出て痛いからこれを消せば咳とまる 。

(写真1 1 5 ・ 1 1 6)

迷走神経を伝わってこの写真の線上に後頭骨は胸鎖乳様筋をはさむと後頭骨の巾と一致するからそれを下に伸ばした線上の肋骨に過敏がある。

(アレルギー性のもの喘息)

(写真1 1 7 ・ 1 18)

骨盤が影響している場合は後頭骨の凹んでいる所から下ヘー直線にひいた線上の仙骨の経路に

過敏があるから之をゆさぶる様に消せば骨盤が可動性がつき骨盤喘息は治る。  (肋骨は前も後も4側上に過敏がある)

P.169

(11) 自分で行う肋骨操法

 (写真1 3 0・1 3 1・1 3 2)

 左右、前後、捻れの動作をやってみると痛い可動性のかけた所へ手をあて、

 そのままの姿勢で 素(*息?)を吸いこみ、耐えて腹部へ空気をキューと下げてキュッと伸ばすと素(*息?) をはくとフーと緩む。

 (写真1 3 3)

 立位又は仰伏位  風邪や喘息は片側だけである。

 肋骨の萎縮の左右の較差が少ないと風邪の咳であるが、之が更に進み甚だしくなるとアレルギー化し喘息になる。

 総て萎縮の較差が甚だしいと咳が出る (上下左右又は背中の方と前側の差をいう)。

 両方が緊張して平衡している時は咳は出ない。

 自分で操縦するのは、ねて息を吸いこみ、頭をつけ胸をはって下につける様にして耐えて、

 左右にゆっくり揺さぶり、捻りながら動かして耐えられなくなったらフーと息をはき手を下げて休み、

 呼吸が静まるまでじっとしていて又繰り返す。

 (3回)自分でこれをやると腹部がグーとなる。

 骨盤も同じで後頭骨をしめて腕を上げ骨盤をゆさぶる。方法は同じ他動操縦法は次の如し。

P.234

○経験例

 現 症

  全身ヒフ病で咳の連発があり止まらず。

 医療

  其の効なし

 均整学的処見

 これは回旋型に起因するものであるから便通を良好に計って、アレルギー性の一種であ

 るために、D3を処理し、S2とL3を処理して後C6を処理すると、全身のヒフ病はなくなり、

 咳の連発も中止した。

 註

 医療で効なきものはすべて回旋型に起因するものであると思考すべきである。

◯講座集3集

P.5

 不安は、不眠、息切、溜息、生あくび、物忘れなどの複合した、何となく不安な情緒という    形で現れる。     その他、理由なく痩せるとか、胃酸過多、唾液分泌過剰を伴った消化管の緊張充進、乾咳が    出るなどの自覚症状を伴う。

◯講座集5集

P.8

 (6)第6頚椎 呼気中枢 迷走神経性のもの

 死が近づくと第6頚椎が引き締まり、小鼻を動かして吐く息丈になる。

 癲癇も第6頚椎に衝動が行く形になって、之が第2頚椎に及び痙攣をおこす。

 第6頚椎を引き伸ばして調整すると喘息の咳はとまる。

 第6頚椎に異状ショックが行くと咳が出る。

 第6頚椎は鎖骨の下から気舎、天突に下る。

 ここを調節すると声がよくなり、息が永く続く様になり、息切れも治り肺活量が大になる。

 声がれ、声が出にくい、心臓性の咳、喘息。

P.138

 3 舌咽神経と迷走神経

 その支配領域は重なり合っている。口を開けて「アア」と言わせる。口蓋縫線をみる。

 一側 性の不全麻庫では健側が偏位する。さらに上咽頭壁にも注目する。「アア」という間に上咽頭 筋に収縮がおきる。

 即ちー側の麻庫の場合では後咽頭壁の運動がみられるが、これは健側ヘカー テンを引っぱるのに良く似ている。

 後咽頭壁をみるためには舌根部を舌圧子で圧えて観察する と容易である。

 上咽頭筋は舌咽神経に支配されていると考えられている(舌咽・迷走・頚部交感神経からな る咽頭神mmを通じて)が

 迷走神経の支配が臨床的には優位のようである。  口蓋縫線が中心に一致して迷走神経的な咳が出るものは、

 交感神経の機能が低下しているた めの咳で、迷走神経や舌咽神経のイタヅラではない。

◯講座集第6集

P.19

10 百日咳

運動系からみると気管支炎・気管支喘息と反対に肋間筋(胸廓)の拡張性に欠けて息を吸う のが困難であるが、

収縮性はあるので息を吐くのは普通に出来る。又頚筋の収縮・硬直から百 日咳になると頭を横に倒す可動が制限される。

子供は頭を横に倒すと耳が肩に着くのが普通で あるが、これが着かなくなる。

息を吸うのが困難で第6頚椎(第7頚髄神経一呼気中枢)にムチウチ症と同じ様な縦に長い 油状の硬い索状物がある。

故にムチウチ症として扱えば解決する(均整法におけるムチウチ症 操縦法)。

一面からみると自律神経失調症ということができる。

P.27

 2)喉頭ジフテリア  前者に引き続きおこる場合もあるが、はじめから喉頭がおかされる 場合が多い。

 37~38 度の発熱があってのどがぜいぜいするが、放置すると喉頭に偽膜が広が るので声がかれ、イヌの遠ぽえのような咳をする。

 呼吸困難となり、ひどい場合は窒息死する 危険がある。

P.88

10 呼吸困難の咳

激しい咳の為肋間筋や靭帯が緊張してしまって交感神経も副交感神経も緊張している時に起こる。

1)右の肋骨の5、6、7の下縁が緊張しているから肩甲骨の下角からR5までの処を擦って見ると緊張している。

これを早く押しても、叩打しても、揉んでも良いから皮膚がピンク色になってそこがホカホカして敏感になる様にする。(写真22)

2)次に手を頭上に挙げながら深呼吸をさせる。手を挙げ切って呼吸を停止させ暫くしてか

ら手を降ろす操作を2~3回行う(これは一時セキを押さえるだけの救急法である)。(写  真23)

11 咳逆

 咳をして嘔吐する症状であって子供に多い。大人の場合はツワリなどに応用が効く。

 D9又はDUの何れでも良い。左三側の処を左栂指で静かにゆるく締め付ける。

 右側は D9、10、11に手掌を当てておく(D10は背中へ手掌を当て、見ると高い肋骨が触察される。

 これがRIOで之を中央の椎骨の方へ辿って行けばD9又はDUは推定出来る)。これで咳が止 まる。

 これは咳止めの応急処置であるから本治療はその後で行うわけである。(写莫24 ・ 25)

P.219

83 夜尿症

他家へ宿泊する場合の応急処置法であって、根治法ではないが繰り返せば良くなる筈である 。

予防法である。

 L 2の僻突起を下方へ振動静圧を加える。二本の指をL 2に当ててその上から圧する(写莫 18)。そしてあらかじめ次の

 1)啓部の硬さを見る。

 2)恥骨の上際の硬さを見る。

 3)肋骨の可動性がない。  等を見ておいて調整後、これ等が矯正されるまで施術する。圧が高いと逆効果を来すにつき 静圧のこと。次にD 4、5、6の輯上を小指で軽く叩打しておく。(写真19)  この操法は腎部に弾力がついて呼吸器にもよい影響を与え、気管支ゼンソクや咳のあるもの に効く。肺活量も多くなる

P.243

3 回旋型

回旋、捻じる動作から起きる体型で、F5陽性、この型は興奮すると小便が近くなる。

F6 は興奮すると小便が止まる。この種のもので病気を治すのは慢性病で出る出ないというのが多 い。

下痢、便秘、神経痛、尊麻疹が出たとか、顔にシミが出来たとか体の故障のいちぱん多い 型で、回旋型又は泌尿器型という。

神経痛、マヒ、奪麻疹、咳が出る出ない。おできが出る出 ない。痛い痛くない、皆これに属している。

P.244

呼吸器型は泌尿器型を整えるような働きが調整にはある。回旋型は出る出ないというものに 関していちばん利用価値の高いもので、

普通回旋型がいちばん利用度が多い。病気でいえば出 る出ないのものは体型にかかわらず、

便秘とか下痢とか痛いとか、全部回旋型の故障と思えば よい。神経痛も奪麻疹も咳の出るのも、

回旋型の病気として処理すると早く好転する。

◯講座集7集

P.72

 喘 息:咳の強いものはC6が中心で捻れている。

P.153

呼吸器型と泌尿器型を同系統とみなして、呼吸器型の悪い場合は、風邪を引いたりしても治りがはかばかしくない場合は泌尿器型を整える。

或は咳なども最初に呼吸器型の調整をしてみる。それで効かない場合は泌尿器型を調整すると呼吸器型は治ってしまう。

今日の実験の他にこのような組合わせによる調整の仕方もある。

P.267

例えば喘息でも咳が出ると叩打しているが、吐気がした場合D5を叩くと吐出してしまう。

その場合に普通は棘突起を叩打しているが、左の側をダンダンときっく叩いて、右の側をゆっ くり叩打すると、

時間が短縮されるという現象がおきる。

◯自他動操縦法テキスト

P.5

(6)第6頚椎 呼気 迷走神経性のもの

死が近づくと第6頚椎が引き締まり、小鼻を動かして吐く息だけになる。

癩瘤(てんかん)も第6頚椎に衝動が行く形になって、これが第2頚椎に及び痙摯をおこす。

第6頚椎を引き伸ばして調整すると喘息の咳はとまる。第6頚椎に異状ショックが行くと咳が出る。

第6頚椎は鎖骨の下から気舎(胃経)、天突(任脈)に下る。

ここを調節すると声がよくなり、息が永く続くようになり、息切れも治り肺活量が大になる。

声がれ、声が出にくい、心臓性の咳。喘息。

◯12種体型学テキスト

P.34

 (体質の病気)  F5は上半身と左下半身が抑制的だから、心臓悪い人が多い。他の病気はあまり しないが心臓に影響が多い。

 高熱を出す癖がある。回旋型は出る、出ないに関係する病気が多い。

 例えば、吹き出物、シミ、ソバカス、下痢、咳、奪麻疹、頻尿、発熱、便秘、尿 が出ないなどがあげられる。

 神経痛など痛い病気も回旋型に多い。泌尿器と副腎髄 質ホルモン(交感神経を刺激する)の分泌に故障が起きると死病につながる。

 副腎 髄質ホルモンは交感神経の興奮と筋肉の収縮力を増すため、高血圧、高熱、瘤性、 短気、悪阻、難産、子宮・腔の収縮過剰などが生じやすい。  随意筋に関連のあるスイッチをうまくコントロールすること。

P.40

 肋骨型/呼吸器型 F8 (陰性)

 (総体的特徴)  動作の特徴として縮小性を持っていて下半身の運動系が抑制的に上半身の運動系 が興奮的に働く傾向がある。

 上体が興奮的に作用するからいつも風邪を引いている。少しばかり寒いと鼻水を 出し咳が出る。両膝、両足底に負担をかけている。

P.70

 ○ 経 験 例

 現 症

  全身皮膚病で咳の連発があり止まらず。

 医 療

  その効なし

 均整学的処見

 これは回旋型の起因するものであるから便通を良好に計って、アレルギー性の  一種であるために、

 D3を処理し、S 2とL3を処理して後C6を処理すると、  全身のヒフ病はなくなり、咳の連発も中止した。

 註:医療で効なきものはすべて回旋型に起因するものであると思考すべきである。

◯小児老人操法テキスト

P.2

咳の熱を下げると喘息体質をつくり上げてしまう。

◯生殖器講座

P.61

喘息患者の D5 を叩打すると、鴫息の発作が止まってしまうというように、

自ずから人々は経験的に療術に関係していない者でも、咳が出ると無 意識にタン、タン、タン、タンと叩打するような処置を講じている。

或いはものをのどに詰まらせた場合とか、気を失いそうな場合でも D5 あたりを叩くという行為をいつのまにかしている。

P.63

甲状腺が変位すると頑固な晴息にもなる。甲状腺のホルモンの関係で咳が出る場合は、

右の肩甲骨は聞いてしまって左は直線みたいになっている。

それから左の肋骨がぺしゃんと押しつぶされたようになって右の方が大きくなっている。

左の肋骨を下げて心臓を圧迫しているという状態なっている。

腸骨は右が拡がって、左が巻き込んでいるというような姿勢を甲状腺の異常によって起こしている。

これらが小児喘息の特色である。これは甲状腺のホルモン系統の乱れであるから治らない。

神経の悪戯であるならば、 あのような発作は起こらない。ホルモン系統が乱れるから発作が非常に激しいのである。

要するに慢性的なアレルギ一体質というものは全部ホルモンの悪戯とみてよい。

如何なるところのホルモンといえども全部甲状軟骨、それから舌骨の姿勢を見ることによってホルモン器官がどうなっているということがわかる。

これは性交器の問題だけではない。

舌骨の状態をみて「復溜 J を 操作するならば、甲状腺と副腎に作用を及ぼしてアドレナリンを分泌する。

即ち交感神経的な体になってくる。だから「復溜」は喘息を治す点にもなる。

P.70

<心窩部と性力〉 早漏や性力が弱い人は必ず心窩部が硬い、そして頭が非常に疲れやすい、頑固で気が短い。

心窩部が硬いので咳をするし、心臓にも影響する。胃が動かなくても心窩部が硬い、

頭が疲れやすくても硬くなるというような状態が心窩部に表れている。

この心窩部調整にはいろいろあるが、心経の「通里」心包経の「郄門」 を少し操作してやると心窩部が柔らかくなる。

また小指がうまくいかないで 心窩部が硬くなると早漏になる。 中指が強張っておかしいのは 早漏で性力の持続性がない。

◯続、痛みの処方

P.38

肩桃腺炎は空咳をするからよく風邪と間違える、ところが手関節をしゃつくって迷走神経を調整すると、その神経性の咳がーぺんで止まる。

手首が聞いて咽喉の故障でコンコン百日咳みたいに咳をする人がいる。それなどはーぺんでカタがつく。

シャッと手首縮小の操作をすると咳がぴしゃっと 止まってもう咳き込むことがない。

鼠径部と手関節を柔らげるということはやっていると面白いほど効く。

コンコン咳込んでいると横腹から鼠径部へ突っ込んできて鼠径部が緊張する。

横から差し込むように痛むものはみな手関節と鼠径部でラチが開く。

胸部から上の痛みは大抵のものが鼠径部を弛めて手首を締めておきさえすれば治ってしまう。

咽喉の病気にこれぐらい効くものはない。

◯内臓操縦法テキスト

P.20

★参考

  胆嚢の機能を促進、肝臓を賦活する。 左側を同様に操作すれば、心臓の機能を促進、 咳を鎮めるのに速効がある。

P.30

10-7 呼吸困難の咳

激しい咳のため肋間筋t緊張して交感神経も副交感神経も緊張しているときに起こる。

●操作法

1右肋骨のR5. 6. 7の下縁が緊張して  いるから、肩甲骨の下角からR5までの  ところを 擦すって見ると緊張している。

 これを早く押しても、叩打しても、  揉んでもよいから皮膚がピンク色になって、  そこがぽかぽかして敏感になるようにする。

2次ぎに手を頭上に挙げながら  深呼吸をさせる。  手を挙げきって息を止め、暫くしてから  手を下ろす。

 この操作を2、3回繰り返す。  これは一時咳を抑えるだけの救急法である。

P.47

15-2

夜尿症

*この操作法は殿部に弾力がついて、呼吸器にもよい影響を与え、気管支喘息など咳のあるものに効果がある。

◯内展体制の原理

P.50

C6 は呼気の中枢である。ここの棘突起に手をあてると、

哨息の人、咳のある人、百日咳にしても何にしても呼吸に関係のあるものは、風邪をひいても棘突起に過敏が出ている。

C6 の練突起に呼気に影響を与えるようなものは全部出ている。

C6 はまた心臓を舷げる。心臓鴫息は極端に過敏が出ていて触れることが出来ない、

手でその点をさするだけで悲鳴を上げる。

皮膚を擦過すると暫くヒリヒリするが、 ちょっときつく押すと痛みの消えない痛さがある。

◯内的故障の投影原理

P.43

咳をしても C6 の棘突起が痛い。非常に過敏になっていて、横に擦過するだけで悲鳴を上げる。

それから C6 は食べ過ぎてもここへ出る。これはなぜ現われるのかというと、食べ過ぎるとか、

食い足りないとかいろいろなことで消化器系が呼吸器系に何かの圧を加えるという関係で現われる。

だから C6 に現われる 場合は必ず呼吸器系のものが加わっている。

消化器系に呼吸器系が加わっているそれが特色である。

◯ゆすぶり(基本操作)(山口先生資料)

P.5

胸の傍二寸天枢付近(胃経)の拍動硬結部を目標に、まず健側に深く栂指を圧定し

もう一方の栂指で患側胃経線上を圧定して緩める。咳・喘息に効果

◯療術臨床必携

P.16

C 7. D 1

臨床応 用

肺充血、気管支炎、気管支出血、帯血、百日咳。

 

P.17

C1. C7(速走神経増加) D1 心臓急進症、心停充進症、脈拷不整症、呼吸困難、 咳敬、狭心症、心臓衰弱症、心臓脂肪変症、心臓肥大。

P.21

腹部特別調整点

※咳嗽(ガイソウ)の臨床応用が複数あり

P.65

8. 舌骨の調整法 舌骨は甲状軟骨の直上にあり、

自由に運動するが、しばしば筋肉の 聖書締のため不動状態になり、戎いは 舌骨が背方下方に牽引されて神経を 圧迫して神経性咳喉を起こし、 発声を阻止することがある。

右側に立ち、右手栂指及び四指を以て 舌骨下に除々に差し込み、 左手を以て左右に頚を運動せしめて 舌骨を引き上げ前方に移す。

しかる時その周囲の組織は弛緩する。

P.92

76. 迷走神経鎮静法 両手指指の指紋部を鎖骨と胸骨の

接合部に当て、胸鎖手L突筋の下方に おいて鎖骨に対して圧迫を加えること 約 1 分間路行する。

端息、百日咳の興奮を鎮静するのに 応用。

◯類別克服法

P.129

三.参考

咳はなはだしい場合は、心か部を緩解してゆるめ、第5胸椎骨の右側横突起側側方部を抑制刺激すれば発作的咳は緩解します。

 

引用個所

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◯機関誌(中)P.4,6,7,118,201,212,146,151

◯機関誌(下)P.134,136,139

◯観歪法 P.30,66,67,69,69,172

◯救急均整操法 P.123,131

◯講座集1集 P.39,40,44,82,83,125,163,169,234

◯講座集3集 P.5

◯講座集5集 P.8,138

◯講座集第6集 P.19,27,88,219,243,244

◯講座集7集 P.72,153,267

◯自他動操縦法テキスト P.5

◯12種体型学テキスト P.34,40,70

◯小児老人操法テキスト P.2

◯生殖器講座 P.61,63,70

◯続、痛みの処方 P.38

◯内臓操縦法テキスト P.20,30,47

◯内展体制の原理 P.50

◯内的故障の投影原理 P.43

◯ゆすぶり(基本操作)P.5

◯療術臨床必携 P.16,17,21,65,92

◯類別克服法 P.129

以 上